なぜ空撮にヘリコプターなの?
空撮には、様々な方法があり、主なところでは、バルーン空撮・クレーン空撮・モーターパラグライダー空撮・ラジコンヘリ空撮・セスナ空撮そしてヘリコプター空撮などが挙げられます。それぞれの空撮方法には一長一短があり、撮影の被写体やコスト面で大きな違いがあります。では、それぞれの特徴をみていきましょう。
バルーン空撮
× 重量のあるカメラに弱い
× 風に影響されやすい
× 時間がかかる(設置〜人配置〜撮影まで)
× カメラマンがカメラを持って撮影出来ない為、希望アングルの撮影が難しい
× 高層ビル等の高い高度の撮影が不可
× 近くに電線・送電線等のある場所での撮影が難しい
○ 低高度の撮影が可能
クレーン空撮
× 機材が大きい為、狭い場所に入れない
× 風に影響されやすい
× 時間がかかる(設置〜人配置〜撮影まで)
× カメラマンがカメラを持って撮影出来ない為、希望アングルの撮影が難しい
× 高層ビル等の高い高度の撮影が不可
○ 低高度の撮影が可能
モーターパラグライダー空撮
× 市街地・密集地に対して飛行が制限される
× 風に影響されやすい
○ 低高度の撮影が可能
ラジコンヘリ空撮
× 市街地・密集地に対して飛行が制限される
× 風に影響されやすい
× カメラマンがカメラを持って撮影出来ない為、希望アングルの撮影が難しい
× 近くに電線・送電線等のある場所での撮影が難しい
× セスナ・ヘリコプター等の実機空撮とさほど変わらない撮影コスト
× 電波による操縦の為、見通し線等の関係上、飛行場所(高度・エリア)が限られる
○ 低高度の撮影が可能
セスナ空撮
× 低速での飛行が出来ない
× 直下に近い難しい
× 撮影窓が狭い
× セスナのアームが画角に入りやすい
× 旋回半径が大きい為、再度ポイントに入り撮影するのに時間がかかる
× 低高度の撮影が難しい
○ ヘリコプターに比べコストが安い
○ 高々度の撮影が可能
ヘリコプター空撮
○ ホバリング等で上空停止出来る為、希望のアングル撮影が行いやすい
○ セスナ等よりも 比較的低高度にての撮影が可能
○ 高々度の撮影が可能
空の状態は、気象状況で刻々と大きく変化しますが、バルーン空撮・ラジコンヘリ空撮などとは、その小さな変化に大きく影響されやすく、またクレーン空撮(重機のが大きいため進入できない場所が多い)・モーターパラグライダー空撮(市街地では不可)では、空撮ポイントの制約がとても多いといえるでしょう。
ヘリコプター空撮では、撮影時にカメラマンの指示に瞬時に対応できる融通性(同じポイントに何度も小旋回できる為)やご希望アングル(場所)への確実性などの、ヘリコプター撮影が、もっとも効率的で、結果としてリーズナブルな方法だということをおわかりいただけると思います。